恐山にて・・。 イタコに 口寄せを依頼するムウ。

ムウ「我が師シオンよ、 前々から 聞こう聞こうと思っていてどうしても聞けなかったことが・・。
しかし もう我慢なりません!!! 来日した機会に、今日こそお伺い致します!!」

シオン「突然 どうしたというのだ ムウよ・・。 わざわざ他人の手を借りてまで この私を呼び出すとは・・」

ムウ何故 私達の一派は、代々 平安眉なのですか!!!!!
このおかげで今まで どれ程 憂き目にあってきた事か・・!!
デスマスクにはまろとバカにされ、アフロディーテには 昼寝の最中 細眉をラクガキされ、

酔ったミロには 人差し指で『スイッチオン☆』などと押されて皆の爆笑を呼び、

カミュまで 何を勘違いしたのか、12月24日の夜枕元に そっと扇子を置いていく始末・・!!!
ここまで皆の好奇心を浴びて なお この眉を保ち続けることに、一体何のメリットがあるというのです!!!」

 
シオン・・・・・・・・ いや、 個性的で かわいいかな、と思って・・・

ムウ!!!!!


シオンの
個人的な趣味だっただけ、という事実に、ショックを隠せないムウだった・・・。

ムウ「もう結構です・・。静かにお眠りのところを邪魔して、申し訳有りませんでした・・それでは・・」

シオン「なんだ 久しぶりだというのに もう良いのか?おい、ムウ・・・っと、うわ 割り込むな! 苦しい!」

アイオロス「ちょっと待てー! ムウ!!!」

ムウ!! その声は・・アイオロスではありませんか!!どうして・・!!」

アイオロス「シオンがブツブツ独り言を言っているので おかしいと思ったら、
おまえの小宇宙が感じられたのでな。無理矢理 仲間に入らせてもらったのだ」

シオン「礼儀を知らん奴だな・・。 2人いっぺんではイタコも大忙しだぞ」

ムウ「そうだったのですか・・、アイオリアにも会わせたかった・・。
クリスマスの際は 素敵な贈り物を頂いて、皆大変 喜んでいたのですよ。 改めて礼を言いましょう、アイオロス」

アイオロス「その事なのだがな・・、どうやら また例の奴が何か悪巧みをしている様子だ・・」

ムウ「サガですか!? やはり・・話が上手すぎると思いましたよ。・・しかし 今度は何を?」

シオン「我々は ここから状況を見守れはしても、心まで読める訳ではないので 今後の行動はわからんが・・。
とりあえず、アイオロスが撒いた金粉、あの夜のうちに
電気掃除機で 全て掻き集めておったぞ・・」

ムウ・・・な、何という事を・・・(呆)。
道理で次の日には 跡形も無くなっていたはずだ・・・
冥界の物質だから、 こちらでは長く持たないのだろうと気にしていなかったのですが・・・」

アイオロス「おまえ達の日本旅行の資金は、そこから出ているらしい。 そして、日本に来てから 奴は、頻繁に城戸邸に出入りしている・・。
新年の挨拶の時にでも、何か行動を起こすかもしれん。慎重に見張っていてくれ・・」

ムウ「わかりました・・。 もう現世の いざこざとは関係ないというのに、気苦労をかけてすみませんね・・」

シオン「甘やかすつもりは無かったのだがな・・・こいつめ、おせっかいを焼きおって・・」

アイオロス「良いではないですか! 私だって たまには弟分達の役に立ってやりたいのです。
コンタクトを取れる機会など、滅多にありませんからね」

シオン「今回限りにしておけよ。 ・・おっと、そろそろイタコの力が尽きようとしておる。 それではな、ムウ。 しっかりやるのだぞ」

アイオロス「 じゃあな!!また会おう!!! 」

ムウ「ありがとう、シオン、アイオロス! お元気で!!!」

アイオロス「あ、そうそう ムウ、お前 その眉よく似合っているぞ! 気にするな!!

ムウ・・・余計なお世話です・・・

 

ムウが複雑な気分になっている間に、 2人の小宇宙は小さくなっていった・・。

イタコ「ゼエゼエ・・・あ∼、やっと出ていった・・。一体 何なんですか あんた達・・・。 お客ん、割り増し料金もらいますよ・・・」

ムウ「あなた・・・、私の眉、どう思います?

イタコ「は・・?」

 

ムウのコンプレックスは まだまだ続く・・・。

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