Language : Japanese
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First upload : January 16, 1998
Last update : November 23, 2006

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社会球の眺望台
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社会球の眺望台
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近現代における制度化の様式とそのディスクール的(言説的)な所産でもある〈社会、社会性、社会化〉といった諸観念にもとづく諸々の定立を反省し、現代的な生活観念となっている「社会生活」、ならびに「社会人」化を問い直す。
社会におけるイデオロギーでなく、「社会」という名のイデオロギー的プラクティス(実践、習慣)そのものを対象化し、再考するための「超社会学」的な学習雑記帳。
現 在、再構築途上の段階ですが、ここはあくまでもWWW上のパーソナルな電子ノートブックとして使用しているため、特に完成されたものを目指しているわけでもなく、つねに構築途上にあるものとお考えください。(文章上の訂正、改訂、追加をふくめた細かい更新を頻繁におこなっています)
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近現代諸制度がうみだした「社会」という巨大でかつ微細な世界像のイデアあるいはイコン(イマージュ)と、そのオブジェ(客体、対象、的、モノ)としてのシュジェ(主題、主体、民、人間)、すなわち社会的な〈個体‐全体〉性の生成について。

「社会」という意味の制度化、もしくはその諸主体の表象が、日常の生活世界に立ち現れるようになったのは、そう遠く旧い時代のことではない。私たちのほんの二代か三代か前までの多くの人たちは、私たちが今日、自明の対象として現前するとみなしているこの観念、理念、この言葉のもつ世界観の制度表象、すなわち「社会」というディスコース(言説)的なプラクティス(実践、習慣)とは、ほとんど無縁の暮らしをしていたのである。
近現代化にともなった制度化のプラクティス(実践、習慣、練習)にもとづく人間化、身体化(incarnation)の表象的な生産様式は、社会化されるべき主体像としての個人性、人格性のモデルを発明し、社会性の記述、そしてその審級のマスメディアとなって、社会的個人化のアイデンティフィケーション(ID)なるものを、その言説の秩序へと組み込んでいった。諸個人を社会的に主体化(=客体化)する社会臨床的な眼差しの誕生である。
近現代諸制度をディスクール的に編制するプラクティス(実践、習慣)のなかで、その対象性としての主体性(=客体性)がつくりあげられることによって、いわゆる近現代における〈主‐客〉の分節が、社会という大文字の〈主体‐自己/客体‐他者〉として日常世界の表象場面に出現することになった。
こうしていわゆる現代の人間化した個人性の概念と、その主体的表象を構えているところの知の技術であり、かつ権力の技術でもある象徴的な諸系は、超越的な現前性である社会球(社界球)として、不断に日常化されるイデオロギー的物質性、すなわち「現実」という名の主観的ゆえに現実的な、かつ恣意的ゆえに必然的な表象の場を、その目指しのもとに見出すことになったのである。

Beyond societiy.
社会を越えて、社会の彼方に、社会の向こうに、社会の果てへ...




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