決算謝恩ランチ
 

20006月某日、今期の決算も無事終了し予算もクリヤした。そこで社員をねぎらうため謝恩ランチパーティーを実施した。年間を通じての行事としてアニュアルディナー、レクレーション、ファミリーデーを設定している。今回の謝恩ランチパーティーはファミリーデーに相当する。

昨年のファミリーデーはハリラヤ ギャザーリングと称し、ハリラヤプアサ開けに実施した。モスリム向けの新年会といったところだろうか。ただしあまりにも華人、インディアン等の他民族を軽視した行事なので、今回は民族色を排除した形とした。社員だけでなく家族や友人も招いたので、中にはなんと退社した社員もいる。そして今回のゲストの目玉は、初お目見えのファリッド(仮称)の奥さんと、昨年7月に結婚退社したスリン(仮称)が子供を連れてきた事である。スリンの娘はなんとミレニアムベービー(200011日生まれ)であった。

予算にも制限(ひとりあたりRM30)があるので、HRマネージャーのMr.Mahatir(仮称)と協議の結果、土曜出勤日の終了後に社内で実施する事にした。料理はEDENケータリングサービスのビュッフェスタイルにした。通常の料理意加えバーベキューコーナー、コイテオ炒屋台、サテ屋台(女性社員の旦那さん)を準備した。彼らにとってはご馳走(のはず)である。日本人としてはビールが無いのが寂しいが我慢我慢。アニュアルディナーに比べ催しも物も無いし、時間も短いので質素なランチであるが、社員はみな喜んで(?)ご馳走に舌鼓を打っていた・・・・。

今日はホストだからオペレーターのあんちゃんにもご機嫌取らなきゃ。こみゅにけーしょんである。「ん?隣の君、そんなに取ってきて食べきれるの?」 にやにやしながら手で食べている。「え!もうご馳走様、半分も食べてないのに。それ捨てちゃうの?高いのに?」今度はフルーツとデザートを山ほど持ってきた。二切れくらいつまんであとは残してしまう。今日、私はホストである。腹を立てちゃいけない。「てめーっ、どんな躾をうけてんだ馬鹿野郎!」なんて言っちゃいけない、我慢我慢。

そのうちMr.Mahatirがマレー語で閉会宣言。「てれまかし」といって帰っていったオペレータはひとりもいない。なかには喰うだけ喰って途中で黙って帰ってしまう奴もいた・・・・。マレーシアは階級社会なので彼等にとって経営層はエイリアンである。上司を敬いご機嫌取りする社員は居ない。この日を境に末端オペレータと交流する事は無くなった。

 

20006月某日)

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