両親がやってきた


20002月の春節(旧正月)で会社は25日から9日までの5連休でハリラヤ休暇の9日間に比べると短い。これはマレー人比率の高い当社、それも総務マネージャーの立案(最初は3連休だったのを私が5連休に直しました。)である。さて年初に集中する貴重な連休だが、今回はなんと私の両親が伯母と孫を連れてやって来る。だから この休暇はどこにも行かずにペナンで親孝行って訳である。

「準備はそりゃ大変」

両親は海外旅行は初めてである。パッケージツアーにしようと思ったが、日程の関係で呼び寄せチケットとホテルを手配し個人旅行と相成った。年寄りと子供なので日航ファミリーサービスが使え、成田ではチェックイン〜出国〜搭乗口まで綺麗なお姉さんが付き添ってくれる。乗り継ぎのKLでは現地スタッフが入国手続き〜税関審査〜ペナン行き搭乗口まで案内してくれる。出入国カードは私がすべて記入して送ったことは言うまでもない。

さて次は宿の手配である。自宅に泊めても良いが、何かと気を使うのでホテルを手配する事にした。休暇なら「ラササヤン」が定番である。しかし両親と甥っ子と伯母さんの4人なので部屋割りに気を使うし、バツフェリンギまでは我が家から30分以上はかかる。そこで最近話題の「The Northam」のプレジデントスイートを試してみることにした。大きなゲストベッドルームがありダイニングルームもある。4人が余裕で同じ部屋に滞在できる。部屋にサウナやジャグジーだってあるのだ。また我が家から10分の距離である。

「まあ大人なんだから何とかなるだろう。」と思っていたが、想像を絶することが起こるものである。Faxで「免税品の大吟醸とダンヒルライトを買ってきてくれ」と頼んだら、なんと地元で探し回って出発日前に買い揃えてしまったそうです。出国してから免税店で買うのは我々には常識なんだけど。無事ペナンまで到着するか不安になってきた。

「平穏な初日」

一行がKL乗り継ぎでペナンに到着したのは24日(金)の午後1015分であった。空港で出迎え早速The Northamへチェックイン。その日は私もホテルに泊まることにした。

2日目はホテルの朝食ビュッフェを済ませてから我が家へ案内した。女房とスケジュールの打合せをする。私は父親をゴルフに案内し、女房は女子供を連れてショッピングが中心である。ペナンは観光名所盛りだくさんではないので、ゆっくりして旨いものでもたらふく喰ってもらおうという企画である。今日は我々の暮らし振りを見てもらったあと、観光を兼ねてドライブに行くことにした。ペナンブリッジを渡り、フェリーで帰って来てからジョージタウン市街を車窓から観光というコースである。ディナーはいきなり「カシミール」のインド料理。

「いきなりトラブル」

3日目は午前中プールでくつろいぎ、屋台で軽い昼食を取った後、リゾート気分を味わってもらうべくバツフェリンギに向う。目的地はテロバハンのバタフライファームとフルーツファーム。ところが道中あろう事か追突事故 を起こしてしまい、午後の予定は台無しになっってしまった。私は保険会社や警察への連絡があるので、家族はラササヤンでくつろいでもらうことにした。祐作はパラセーリングが出来てご機嫌だった。やはりここに泊まってもらえばよかったな・・・・。晩飯はラササヤンの中華を喰って帰ることにした。

「アテンドそっちのけで事故処理」

4日目は朝一番でポリスレポートを発行してもらうために警察へ出頭した。結局すべての手続きが済んだのは12時を廻ってしまった。しかし午後も多少の手続きが残っている。ラササヤン等のビーチリゾートならホテル内に娯楽施設が豊富だがシティーホテルではそうはいかない。家族を放って置くわけには行かず、ベルに日本語の出来る市内観光ガイドをアレンジしてもらった。夕食はE.T.でスチームボードにした。日本人にはほっとする味なのかみなに好評である。

「疲弊した一家に再びトラブルが」

5日目は私と父親はゴルフ、女子供は女房に任せショッピングと別行動。半島側に渡りたかったが、この暑さでタイトなスケジュールは無理があると思いブキットジャンブルに行くことにした。父親はパットは好調で一緒にラウンドした華人から「パットキング」と呼ばれていた。しかし暑さの為スコアはぼろぼろ、ハーフでダウンした。ホテルに帰ってゆっくり休むことにした。ショッピング組も疲れたらしく晩飯は「屋台で軽く」と言うことだったので、マカリスター通りの「金山」に案内する。やれやれ今日は平和に終わった・・・・と思ったら夜中の12時前にホテルから電話があった。

停電で真っ暗になったということである。聞くと水圧が弱くバスタブに水がたまるのに2〜3時間かかる。やむなくシャワーを浴びようとするとお湯が出ない。そこでサウナに入って温まろうと思いスイッチを入れたらブレーカーが落ちた様である。トラブル続きでまさに「泣きっ面に蜂」状態である。バスルームの水圧はチェックインしてから3〜4回ハウスキーピングやフロントに苦情を言った。その都度「すぐに直す」といっていたがそこはマレーシア。

両親は英語など全く出来ないので、すぐにホテルに駆けつけた。不在のマネージャーに代わって現れた秘書に対し状況を説明し強硬に抗議した「今すぐチェックアウトする。金は一切払わん。」 彼女は携帯でマネージャーと協議し「今晩中にすべて修理を済ませる、一泊分ディスカウントします。もし良ければ明日のディナーにご招待します。」と申し出た。私はすぐにその内容を書類にしてもらった。しかし翌朝バスルームのお湯は相変わらずでなかった。

新しいホテルは通常快適なものである。特に水周りが衛生的である。ところがトラブルシューティングが済んでいなかったり、従業員の教育が徹底されていなかったりする事もある。今回はその典型であった。また今回宿泊した最上階は空調室外機がうるさかったり、構造的に問題が多いようである。

両親は5月9日に5泊6日のペナンの旅を終え帰国した。

200025日)

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