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Prelude to MultiFinder


 System6で MultiFinderが安定して一般的になるまで Macでは Applicationは一つしか動かすことができませんでした。
 Finderから Double Clickして Applicationを立ち上げると Finderは一旦 Quitし目的の Applicationのみが動きます。Applicationが Quitすると交代に Finderが立ち上がって Finderの画面に戻るのです。

 同時に複数の Applicationを立ち上げてスピーディーに作業できる様に天才 Hertzfeld氏が作成したのが Switcher です。

 Switcherは複数の Applicationを操る Shellとして動作します。まず Switcherを Double Clickし、下の設定画面で各 Applicationを登録し立ち上げます。Applicationの組み合わせは Application Setとして Saveできますので、次からはいつもの作業環境を Application Setの Double Clickだけで立ち上げることができます。
 各 Applicationの Windowが同居する MultiFinderと違って Applicationは各々自分専用の Screenを持っているため、ある Applicationを使っている間他の Application Windowは見えません。

 Applicationを切り換える時は、上の Aboutで説明されている Short Cutを使うか、Menu Bar右端の Iconを Clickするのですが、この時の動作を見たらほとんどの人が飛び上がってびっくりすると思います。

 なんと Screen全体が Gameの様にぐわわ〜っと横 Scrollし、次の Application Screenが現れるのです。

 Switcherはかなり安定して動きましたので、初期の Macintosh Userでお世話になった人は多いと思います。

 Switcherの後継として Hertzfeld氏が作成したのが Servant です。

 下の Screen Shotを見ると解りますが、各 Applicationの Windowは同居して表示され、ほとんど MultiFinderそのものと言っても良い物です。Icon表示の大きさが6段階に切り替えられたり、Finderに ResEditの機能を統合化する試みがあったりして、MultiFinderよりもさらに Avant Gardeな姿勢さえ見えます。
 Application切り換えは残念ながらごく普通で、Application Windowを Clickするか、Menu Bar中央の Icon(Application Menuの原型)で切り換えます。

 Switcherや Servantで MultiFinderの可能性が実証され Appleが本格的に取り組み始めたためだと思いますが、Servant 1.0は世に出ずその機能は MultiFinderへと受け継がれて行きました。


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