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「ことえり」key assign resource用 Resorcerer template

keycTMPL Ver1.0b1

 「ことえり」Ver2.2の 'keyc' key assign resource編集用 Resorcerer templateです。ResEditでは使えません。

 Resorcererを持っている人なら templateの使い方等は解ると思いますので、使用方法の説明はしません。私は「ことえり」に含まれている 'keyc' resource用 templateを入れ替えて使っています。
 'keyc' resourceの変更は restart後有効になります。

 At your own riskで使って下さい。
 配付/複製/改変等自由です。


 MacOS 8.6になって、永年信頼してきた MacVJE-Delta Ver1.0が正常に動作しなくなってしまいました。Text Service Manager関連の変更が原因で MacVJE-Deltaに含まれていた潜在的な bugが表面化した物と思われます。現象としては2つあり

 (1) 特に確定完了後の子音入力で DisposeHandle()内で crashする。
 (2) 新たな変換開始時等、変換中文字列が表示されない場合がある。

 (1)に関しては TSMへの patchで回避できました。
 (2)は AppleEvent中の keyAETSMDocumentRefcon('refc') parameterの扱いに関係していると思われ、TSMから errorが返って文字列表示されない時はこれが欠けています。
 必ず欠けるわけではなく状態に依存することから、MacVJE-Deltaの内部 stateが関係する bug臭く、keyAETSMDocumentRefconを補完する対策も考えられますが、安定性に問題があります。

(不思議なことに Inline++TSMでインライン変換が可能な状態では、これらの問題は全く起らず正常に動作します。Inline++TSMは INITという立場上、互換性確保に細心の注意を払って作られていますので、結果的に予期せぬ TSMの変更をも吸収しています。)

 結局 MacVJE-Deltaは私の patcher能力をもってしても (^^;; 修復不可能(労力対効果が見合わない、安定性が確保できない)と判断しましたので Input Methodを代えることにしました。

 ちなみに MacOS 8.6での Appleの Text Service Managerの変更/テスト体制は互換性維持の点から大きな問題があると思います。EGBridgeでも障害がある様ですが、こんな明らかな問題は beta段階で Appleと Input Method vendor双方で直ちに対策されるべき物です。
 こんな経緯で永年使い慣れた Input Methodが使用不可能になるユーザはいい迷惑です。

 いくつか最新の Input Methodを見てみましたが、いずれも software品質や使用感の観点から丙丁つけ難い情けなさで、「ことえり」が一番ましと判断しました。
 私は、把握することができない程多くの機能があったり、求められる動作に対し度を超した規模の物は、設計者の能力欠如や、製品が software品質主体ではなく market戦略主導で作られていることの現れだと思いますので、先のトラブルを避けるためにも使用を避けます。

 また Language Analysis Managerが使う辞書類は「ことえり」と共用ですので、大きな sizeを持つ辞書の重複が避けられるというのも選択の理由の一つです。
 Language Analysis Managerは Kogoroでも使うしね。 (^^)

 「ことえり」を使うにしても、慣れた key assignが使えないと困りますので出来上がったのがこの templateというわけです。

 ところで、多くの Input Methodに付属する素晴らしい utilityに比べ、Resorcerer + templateで key assign resourceを editする方が快適なのは私だけでしょうか? (^^;;

1999.06.29


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