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農業
自給的農牧業
移動式農業
特徴：焼畑農業・ハック耕で、自給目的の栽培
栽培作物：穀物・イモ類
遊牧・オアシス農業
特徴：粗放的農牧業（遊牧）、潅漑による集約的農業（オアシス農業）
遊牧の家畜：羊（各地）、ヤギ（各地）、馬（モンゴル）、ラクダ（西アジア）、トナカイ（ツンドラ地帯）、ヤク（チベット高原）、リャマ・アルパカ（アンデス山地） オアシスでの栽培作物：綿花・小麦・米（エジプト）、ナツメヤシ、小麦、綿花（イラク ）
アジア伝統的農業
商業的農業
地中海式農業
特徴：夏に乾燥するＣｓ気候に合わせた農業形態。
栽培作物：果樹（オリーブ・オレンジ・ブドウ）と穀物（小麦・大麦）が中心。 家畜：乾燥に強い羊・ヤギが多い。移牧が行われる。
イタリア中南部：オリーブ・ブドウ・レモン
イベリア半島：メセタで牧羊。バレンシア地方で柑橘類・米。各地でコルクガシ。
カリフォルニア地方：潅漑でブドウ・柑橘類・米
チリ中部
オーストラリア南西部
混合農業
特徴：三圃式農業から派生した、ヨーロッパ農業の基本。作物栽培と家畜飼育の組み合わせ。（一般に所得は、畜産品が中心）労働生産性、土地生産性とも高い。農民の所得も多い。 三圃式農業との違いは、休閑地が無い事。クローバー等の牧草を輪作に取り入れ、化学肥料を投入して、必要性がなくなったため。
地域：フランスとドイツとアメ合のコーンベルト・コットンベルトが重要。フランスとドイツは対照的。
酪農
特徴：乳牛を飼育し、乳製品を生産する農業。混合農業から発生。飼料作物に適した気候（夏に冷涼、年間を通じた降水）の地域が適す。都市近郊は牛乳、遠方はバター・チーズなどの乳製品。
地域：ヨーロッパは北海沿岸（デンマーク）とスイス、新大陸はアメ合とニュージーランドが有名。
園芸農業
オランダが有名。
特徴：集約的な栽培。都市との距離で、近郊農業と遠郊農業に分かれる。遠郊農業は促成栽培、抑制栽培と工夫がされる。
栽培作物：野菜、草花、果実を都市向けに生産。
[補足]歴史的背景
二圃式農業：古代ヨーロッパでの農業。冬作物（小麦）と休閑地の二つで構成。夏に降水が少ない地中海沿岸では、これから発展しなかった。
三圃式農業：北西ヨーロッパは一年中降水があるので、中世に夏作物（大麦・エン麦）を加えて、輪作が始まった。
輪栽式混合農業：近世になると、休閑地で家畜の飼料の栽培を加え、夏作物・牧草（放牧）・冬作物・根菜類のよっつ構成になった。これが混合農業である。
商業的混合農業（酪農・園芸農業）：近年、ヨーロッパでは新大陸からの安い穀物の流入で、穀物栽培が衰えた。結果変化を強いられ、酪農や園芸農業に分化した。特に痩地の多いイギリス、デンマークでは酪農に転換した。
酪農：混合農業の一種。乳牛の飼育に重点があるのが特徴。
園芸農業：野菜、草花などを都市向けに出荷する農業。
企業的農牧業
重要なのは、アメリカ・カナダ・アルゼンチン・オーストリア。
プランテーション
特徴：平均気温20度以上の地域に集中して分布。プランテーション作物として重要なのは、サトウキビ・コーヒー・茶・カカオ・綿花・天然ゴム・バナナ・ヤシ類等。多年性熱帯・亜熱帯作物が中心で、世界市場に輸出される。
油ヤシ、カカオ、コーヒー、サイザル麻、サトウキビ、茶、天然ゴム、バナナ、綿花などが栽培される。（センター９８本試験）
年中高温多湿の熱帯雨林気候が適する
カカオ、天然ゴム
雨季と乾季が明瞭なサバナ気候に適する
サトウキビ、コーヒー、綿花
社会主義国の農牧業
オアシス農業
潅漑が重要。
潅漑
オアシスの利用
サハラ砂漠等が典型。
外来河川の利用
ナイル川やチグリス･ユーフラテス川流域。
地下水路の利用
カナート（イラン）、フォガラ（北アフリカ）、カレーズ（アフガニスタン、パキスタン）
ダムの利用
アスワン、アスワンハイダム（エジプト）
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