さらに、グラフから別な事も分かります。
理科のお話で書いたとおり、「温度」というのは、「分子運動の激しさ」を意味しています。ですから、温度が高いと、「蒸発の勢い」が激しいはずです。つまり「蒸発の比例定数」は、温度に依存している訳です。
実は、正確には単純には説明出来ないんですが、ややこしい話を省略すれば、温度次第でグラフの傾きが変わりますから、「平衡点(釣り合い位置)」は温度次第で変化します。
左側に描いたグラフでは、さっきのページよりも、温度が高くなった場合を表しています。
これで、「中学理科」で登場した「飽和水蒸気圧」が温度に依存している事が分かってもらえたと思います。
さて、基本的な理論は分かってもらったと思います。
これを踏まえて、皆さんが頭を悩ませている「蒸気圧」の話を説明しましょう。