熱化学

エネルギーと温度の関係


理科のお話でも書きましたように、温度とは基本的に、分子が持っているエネルギーを意味しています。

「温度が高い」というのは、分子が激しく動き回っている事を意味するのでした。

・・・とここまでは中学生レベルの話。正確な話をするには、ちょっと不十分です。

といいますのも、全ての分子が同じ速さで飛び回っている訳ではないからです。

実際には、同じ温度でも、分子によって、左に飛んで行く分子も居れば、左に飛んで行く分子もあります。ゆっくりふらついている奴も居れば、ビューンとすごい速さで飛んでいる奴も居ます。

グラフで描くと、左の通りでして、真ん中位に一つのピークを持った山形の分布をします。

となりますと、「温度が高ければ、分子運動が激しい」というのは、不十分な表現でして、正しくは「温度が高ければ、平均的な分子運動が激しい」という事になります。言い換えますと「温度が高いと、グラフの山の頂点が右にずれる」という事です。

また、「分子の速さ」というのは「分子のエネルギー」の事です。(中学校の理科でやった「運動エネルギー」を思い出して下さい)

ですから、グラフの横軸は、「エネルギー」とも書けます。(というより、こちらの方が正確です)

この事を考えますと、化学反応はどう見えるでしょうか?

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