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イオン化エネルギーと電子親和力と電気陰性度


[定義]

  1. イオン化エネルギー

    原子を一価の陽イオンにするのに必要なエネルギー。希ガスでも定義されているのがポイント。

  2. 電子親和力

    原子が電子一個を取り込んで、一価の陰イオンになるときに放出するエネルギー。希ガスでは定義されていないのがポイント。

  3. 電気陰性度

    イオン化エネルギーと電気親和力の平均値。その原子の電子を引き付ける強さを表す。希ガスでは定義されていないのがポイント。(だって、電気親和力が定義されていないから、平均も定義出来ないでしょ?)

    上位3位の元素は覚えて置く事。

    1位 : ・・・ 4.1〜4.0

    2位 : ・・・ 3.5

    3位 :Cl ・・・ 3.0

[要するに・・・]

  1. イオン化エネルギー

    「一価の陽イオンになりたい度」を示す値。

    値が小さいほど、なりやすい。

  2. 電子親和力

    「一価の陰イオンになりたい度」を示す値。

    値が大きいほど、(安定するから)なり易い。


希ガスと電気陰性度、イオン化エネルギー

[問題]

A君とB君が対話している。A君の発言とB君の発言を読み、二人の発言内容に関して、以下の指示に従って、解答マークカードにマークしなさ。−以下略−(正誤問題である)

A君:周期表の右上の方に位置する、すべての元素は、O、F、Clなど、全て非金属元素である。

B君:周期表の右上の方に位置するすべての元素は、電気的に陰性の大きい元素ばかりである。

[86東京理科/理・応用化学]

答え:Aは正しいが、Bは誤り

[解説]

つまり、電気陰性度は、希ガスに対しては定義されていないのだ。しかし、イオン化エネルギーの方は普通に定義されているから、注意が必要。


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