一口に油脂と言っても、いろんな種類があります。
マーガリンやバターも油脂ですが、食用油だって油脂です。
ありぇ?油脂って固体のものも、液体のものもあるの?
YES,そうです。固体のものと、液体のものがあります。
どちらも構造は、左に書く通りで共通しています。
じゃ、固体と液体の違いは何に起因しているの?
それには、いくつかの原因があります。
まず「分子量の違い」があります。Rの部分の差ですね。
一般に、分子量が大きいと、分子間力が大きくなるため、(分子同志が強く引き付け合い)固体になり、分子量が小さいと液体になり易いです。だからその違いもあります。
また、「二重結合があると、液体になり易い」です。
だから分子量が同じでも、Rの部分に二重結合が多いと液体になり、少ないと固体になる場合があります。
(詳細はココで説明します)
という事で、油脂が不飽和結合(二重結合、三重結合)がどの位あるかというのが、結構重要になるのです。
それを調べ評価する基準の一つが、この「ヨウ素価」 です。
具体的には「油脂100gに付加できるI2のg数」を「ヨウ素価」と言います。
つまり「ヨウ素価」が大きいという事は、不飽和結合が多いという事になりますね。
油脂:独学ための有機化学の「次のページ」へ:独学ための有機化学へ:目次へ