ポリエチレンテレフタレート


合成高分子のもう一つ重要なものとして、ポリエチレンテレフタレートがあります。

ナイロン6は開環重合、ナイロン6,6はアミド結合で高分子を作りましたが、ポリエチレンテレフタレートはエステル化を利用します。

基本はこの通りですが、入試問題などでは、ちょっと応用して、テレフタル酸ではなく、それをメチルアルコールでエステル化したテレフタル酸ジメチルを使う場合もあります。

が、同じ事です。テレフタル酸ジメチルを一回加水分解して、テレフタル酸に戻してから、エチレングリコールとエステル化すると考えて下さい。 そうすれば同じですね。

なんか、ややこしいいだけですね。では、なぜそういう問題が出題されるかと言いますと、実際に工業的にポリエチレンテレフタレートを合成する場合は、この「テレフタル酸ジメチル」を経由する方法を使うからです。

なぜかと言いますと、テレフタル酸とエチレングリコールは、実際には直接反応し難いからなんです。そこで一端ジメチルでエステル化しておいて、エステル交換反応でポリエチレンテレフタレートを合成するのです。


次のページへ樹脂独学のための有機化学もくじへ目次へ


This page hosted by Get your own Free Homepage
Hosted by www.Geocities.ws

 1