「ロティ・チャナイ」というインド料理がある。ナンみたいなパンにカレー汁をつけて食べる。「カレー汁」と 私が書いたのは、本当にスープみたいな水っぽさだからである。日本のカレーのように、ドロリとしていない。 でも、べつにそれが悪いと言ってるわけ ではない。それはそういう料理なのである。どうしてそこを強調したかというと、これがこの話の“ミソ” だからである。 ![]() 友達のあゆみちゃんのサイト「Gajah Gajah」から画像をお借りしました。 画像だけでなく、説明や、その他のおいしいものを見てみたい人は、 こちら へどうぞ。あゆみちゃんの「おいしいもの」のページに行きます。 で、そのロティ・チャナイ、よく屋台で売っているのだが、テイクアウトの場合は、カレー汁を2種類、ビニール 袋(俗に「金魚袋」と言われているようである)に、たっぷりいれてくれる。 いくらなんでも、一枚のロティ・チャナイを食べるのにこんなにカレーはいらんだろう、と思うのだが、 とにかく、たっぷりくれる。 以前わたしが働いていた塾のそばに、おいしいロティ・チャナイを売っている店があった。生徒たちは、手軽な パンをすぐ近くのパン屋さんで買い求め、軽食にしていることが多かったのだが、次第に飽きてきたのだろう、 ロティ・チャナイに手を出す生徒が出てきた。そうすると、ロティ・チャナイは、たちまち生徒の中で流行しだした。 しかし、休み時間は10分たらず。買って帰ってきて食べて、手を洗う(なんせ手でちぎるから油がつく) のは大変。そこで生徒たちは、少しでも時間を短縮するため、 別々に食べる という方法にでた。 まあ、パンのほうは何もつけなくてもおいしいので、かまわないんだけど、パンを食べて残ったのは、 カレー汁(推定200cc×2)。2つ合わせて400cc。 これを、 袋から直接飲む生徒続出。 言っとくけど、インドカレーだよ。からいのだよ。 その頃塾で働いていたインド人ドライバー、たいそう驚いて、興奮気味にわたしに言った。 「おれたちインド人だって、あんなことできないよ。」 これこそ、インド人もびっくりナリ。 2003年9月 |