分子式は同じだが、異なる化合物同志を異性体と言います。
異性体は大きく分けると、上のように分類出来ます。
分子式は同じであるが、分子の構造が違う物質の関係の事。
ま、早い話が、原子が繋がっている位置自身が違う事。
単に異性体というと、(決してequalではないが)この「構造異性体」を指す事が多い。
例えば、n-ブタンとi-ブタンの関係が、この「構造異性体」である。
また、アルコール(R-OH)とエーテル(R-O-R')、アルデヒド(R-CHO)とケトン(R-CO-R')、カルボン酸(R-COOH)とエステル(R-COO-R')の関係も、構造異性体という事になりますね。
構造異性体の内、前記のブタンのケースの様に、炭素骨格の違いに依る異性体を「連鎖異性体」、アルコールとエーテル等のように官能基が違う異性体を「官能基異性体」、あと、1-プロパノールと2-プロパノールの様に、炭素に結合する原子や官能基の位置が違うケースを「位置異性体」と言う。
枝分かれや直鎖の違いなど、骨格の形が違う。
骨格に対して、官能基の付いている位置が違う。
官能基が違う。
例えば、アルコールとエーテルの違いなど。
構造異性体と異なり、繋がっている位置自身は同じだけれど、二重結合の特性や、三次元の特性から生じるのが「立体異性体」で、大きく「幾何異性体」と「光学異性体」に分けられる。
cis-trans異性体とも言う。
「二重結合は回転出来ない」という性質から生じる。
マレイン酸(cis型)とフマル酸(trans型)の関係が有名。
我々が住む世界が三次元であるため生じる異性体。
不斉炭素原子が存在する場合に生じる。
乳酸が余りにも有名。
また、グリシン以外のアミノ酸も光学異性体を持つ。
メソ体に注意!