桁が大切。桁だけが大切。

宇宙の年齢って御存じですか?

大体100〜200億年と言われています。

100〜200億?

倍も違う!

一体100なの?200なの?

実はまだ、分かっていません。ただ恐らく100〜 200の間には入るんじゃないかなぁと考えられています。

「倍も違えば、分かっていない様なものじゃないの?」 と思うでしょう? 確かに日常生活の感覚では、100円と200円では全然違いますね?

でも、それは日常生活での話。

科学では、2倍3倍位の違いなら、ほとんど差 が無いと考える事が多いのです。

例えば濃硫酸と希硫酸はどちらも硫酸ですが、性質はだいぶ違います。(できる反応が違う) 濃硫酸と希硫酸の違いは濃度なのですが、その濃さの違いは2倍や3倍ではありません。100倍、1000倍の違いです。そう、「桁が違う」んです。 濃硫酸を二倍に薄めた程度では、やっぱり濃硫酸です。性質はそんなに変わりません。 希硫酸が二倍の濃さになったところで、濃硫酸にはなりません。 変化が出るのは、「桁が変わった時」です。

PHは、常用対数(log)をとってマイナスを掛けますね。 なぜ、対数を採るのでしょうか?

そう、酸・塩基の強さには、水素イオン濃度の「桁」が大事になるんです。 対数は、「指数を前に出す」機能がありましたね。つまり「桁を採り出す」機能が有るのです。 対数をとって「1違う」というのは、10倍違う事になるでしょう? PHの定義に 対数が使われているのはその為なんですね。


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