ヨードホルム反応


実際の入試問題を見てもらえば分かりますが、与えられたヒントを元に、分子の構造を推理する物がほとんどです。

で、実際その「ヒント」は基の特徴を与えるのがほとんどですが、他にいくつかのヒントのパターンがあります。その一つが、この「ヨードホルム反応」です。

この二種類のどちらかの構造を持つ分子が、ヨードホルム反応に対して陽性を示します。

具体的には「濃ヨウ素水溶液(正しくはKI−I2混合溶液)と、NaOH(or KOH)を加えて加熱すると、特異臭の臭気を持つ黄色い結晶が生じる」と書いてあると思います。

この「特異臭の臭気を持つ黄色い結晶」というのがCHI3ヨードホルムです。「特異臭」とくれば、塩素アンモニア、ヨードホルムあたりが怪しいですが、さらに「黄色」と言えば「ヨードホルム反応」に決まりでしょう。(塩素は黄緑色です)

唯、例外があります。酢酸もこの構造を持ちますが、酢酸はヨードホルム反応陰性(反応しない)です。


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