11年ぶりユーロ安

2012年1月16日午前10時30分ごろには96円割れも間近に迫り、11年ぶりにユーロ安円高の安値を更新しました。先日100円割れしたばかりですが、ユーロ安に拍車をかけるにいたった背景はどのようでしょうか。1月13日、アメリカの格付け会社S&P(スタンダード・アンド・プアーズ)によって、ユーロ圏諸国が格下げされました。格下げとなったのは、フランス、スペイン、オーストリア、イタリア、ポルトガルなど9ヶ国で、欧州金融安定基金の不安定も指摘されています。とくにフランスが最上段から一つ下げたことやギリシャの借金問題が影響しているようです。昨年夏にもアメリカの格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスがユーロ諸国の格下げを行っており、今回の格下げもある程度想定されていたようです。1月20日午前には一時100円台へ戻しました。1月23日午前現在は、99.10前後を推移しています。

This article was updated on June 4, 2022