(−)Cd|KOHaq|NiO(OH)(+)
正極:NiO(OH) + H+ + e- → Ni(OH)2
陰極:Cd + 2H2O → Cd(OH)2 + 2H+ + 2e-
現在だんだんリチウムイオン電池にとって換られつつありますが、多くの充電式携帯用電気機器(ウォークマン(商標)等)に使われている二次電池です。
反応式全体は(つまり正負極の反応を足せば)、
になることから分かりますように、溶媒のKOHは、反応に直接関わりません。この場合はOH-の運搬と、触媒の役目を果たしています。
同じ二次電池である鉛蓄電池では事情が違う事に注意しましょう。鉛蓄電池の場合、溶媒の硫酸が直接反応に関わっています。
ニッカドの同じ反応ですが、別表現で書くと、
(−)Cd|KOHaq|Ni(OH)3(+)
正極:Ni(OH)3 + H+ + e- → Ni(OH)2 + H2O
陰極:Cd + 2H2O → Cd(OH)2 + 2H+ + 2e-
とも書けます。