では、いよいよ具体的な話を始めましょう。
まず最初は、簡単かつ基本的な、「鎖状炭化水素」と呼ばれる有機化合物から始めます。
「鎖状炭化水素」というのは、「CとHだけでできている化合物」だと言っておきましょう。(本当はちょっと違うけどね)
ですからメタン:CH4やエタン:CH3−CH3はもちろんそうですし、エチレン:CH3=CH3やH−CC−Hなど、二重結合、三重結合がある場合もあります。
これらは「燃え易く、燃えると二酸化炭素と水を生じる」「一般に気体である」「水に溶け難い」等、共通した性質が在りますので、まとめて「鎖状炭化水素」というグループ名で呼びます。
しかし、同じ鎖状炭化水素にも、種類があります。単結合しかない場合と、二重結合がある場合、三重結合がある場合で性質が違ってきます。そこで、それらを区別します。
単結合しかない場合をアルカン、二重結合がある場合をアルケン、三重結合がある場合をアルキンと言います。
では、個別に説明しましょう。
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