アルケン(その1)

二重結合を一つ持つ鎖状炭化水素


次にアルカンよりも少し複雑な「アルケン」です。「エチレン系炭化水素」とも言います。アルカンと似ていますが、二重結合を分子内に持ちます。

具体例を挙げますと・・・。

エチレン:C24

プロペン(プロピレン):C36

ブテン:C48

などがあります。

右に書きましたのは、エチレンの構造式での表現です。

これらもアルカン同様、基本的に無色の気体です。

名前には原則として、語尾に「-ene」を付けますので、似たような名前になります。

プロペンは慣用名を「プロピレン」と言います。でっちで呼んでも結構です。 化学は歴史が長い学問なので、こういう事がよくあります。

二重結合が有る訳ですから、Cが一つだけと言う事は有り得ませんね。ですから最も軽い、基本的な分子は「エチレン:C2H4」です。

さて、ここでブテンを例に、もう少し細かい話をしましょう。

ブテンはC48ですが、この分子式を満たす構造式は、以下の3種類あります。

が、いちいち水素は描かなくても、炭素だけ描けば、水素が入る場所は自動的に決まりますよね。水素を描くとかえってややこしいです。

そこで通常、水素は省略して書きません。

では、次のページで説明をしてみましょう。

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