タンパク質


アニリンのところで、カルボキシル基とアミノ基の反応をやりましたよね。

 + CH3COOH →  + H2O

いまは、一分子内に、カルボキシル基とアミノ基の両方があるのですよね。と言う事は、

とアミド結合により、繋がる事ができますよね。

抽象的な話だけでは眠くなると思うので、具体例を挙げてみましょう。アラニンとグルタミン酸を繋いでみますと・・・

こんな感じですね。

この様に、アミノ酸が二個合体した分子を「ジアミド」と言います。

ジアミドもやはり、カルボキシル基とアミド基の両方があるのですよね。

なら、まだ繋がる事ができますよね。これを何度も繰り返して、

長〜い分子になれます。(デンプンを思い出そう)

こうしてできたのが「タンパク質」です。

ただ、一点気を付けたいのは、この「アミド結合」は、アミド結合とは言わないのです。「ペプチド結合」と言います。

「なんでやねん。アミド結合と何が違うねん?!」

と思うでしょう。確かに何の違いもありません。しかし、「タンパク質中のアミド結合は、特別にペプチド結合と言う」という(化学特有かつ、しばしば見かける)例外規則です。

化学は歴史が長い学問ですから、歴史的問題ってものがいろいろあるんです。ややこしいけど我慢知って下さい。

さて、タンパク質の消化は、中学理科によれば、

タンパク質 →(消化)→ アミノ酸

ですが、これで仕組が分かりましたね。タンパク質を加水分解した結果が、アミノ酸な訳です。

では、そのタンパク質の性質について、重要なものをいくつか検討してみましょう。


タンパク質の性質

  1. 変性
  2. タンパク質の種類
  3. 加水分解
  4. 気体発生
  5. アルカリは身体に良いの?
  6. アミノ酸の液性
  7. 酸性アミノ酸の中和
  8. アミノ酸の検出反応


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