次は塩基のPHを求めてみましょう。
まず、0.1mol/lの水酸化ナトリウムがあるとしましょう。
PHはH+の濃度の事ですから、塩基性である水酸化ナトリウムでは零になりそうな気もしますが、零にはなりません。(理由はここ参照)
でも塩基ですから、まず[OH-]を考えてみましょう。
これも正確には、平衡なんですけど、強塩基の電離度は1.0、つまり100%電離していると考えて構いません。
ですからここでは、0.1mol/lのNaOH全ては電離していると思って下さい。(塩酸での説明の時と同じです)
ですから
[OH-] = 0.1 mol/l
です。
ここで「水のイオン積」を考えて下さい。
[H+][OH-] = 10-14
はいつでも成り立ちます。今[OH-] = 0.1 ですから、
[H+] = 10-13
となるでしょう。
ですから、
PH = 13
に決まりますね。
PHが7を越えているので、塩基です。13といえば、かなり強烈な塩基です。