実際にPHを求めよう(その4)

次は塩基のPHを求めてみましょう。

まず、0.1mol/lの水酸化ナトリウムがあるとしましょう。

PHはH+の濃度の事ですから、塩基性である水酸化ナトリウムでは零になりそうな気もしますが、零にはなりません。(理由はここ参照

でも塩基ですから、まず[OH-]を考えてみましょう。

NaOHNa++OH-

これも正確には、平衡なんですけど、強塩基の電離度は1.0、つまり100%電離していると考えて構いません。

ですからここでは、0.1mol/lのNaOH全ては電離していると思って下さい。(塩酸での説明の時と同じです)

ですから

[OH-] = 0.1 mol/l

です。

ここで「水のイオン積」を考えて下さい。

[H+][OH-] = 10-14

はいつでも成り立ちます。今[OH-] = 0.1 ですから、

[H+] = 10-13

となるでしょう。

ですから、

PH = 13

に決まりますね。

PHが7を越えているので、塩基です。13といえば、かなり強烈な塩基です。


実際にPHを求めよう(その5)PH:酸、塩基性の強さ目次へ

Hosted by www.Geocities.ws

 1