元素 | 常温での状態 | 色 | 特徴 |
---|---|---|---|
フッ素 | 気体 | 淡黄 | 電気陰性度が全元素最大 |
塩素 | 気体 | 黄緑 | |
臭素 | 液体 | 赤褐 | 水より重い液体 |
ヨウ素 | 固体 | 黒紫 | 酸化還元反応で重要 |
ハロゲンは周期表17族に属する元素で、一価の陰イオンになり易い。ハロゲンの単体の中で常温常圧で気体はフッ素と塩素で、液体は臭素である。また水と激しく反応するのはフッ素でその反応を化学反応式で表すと2F2 + 2H2O → 4HF + O2となる。
[慶應大学95医(出題時、色付き部は空欄)]
いずれも刺激臭で無色。
ハロゲンは水素と化合し易く、生じた水素化合物をまとめてハロゲン化水素と言います。
これに関してはよく出題されますので、よく把握してね。(^^)
化合物 | 常温での状態 | 水溶液の名称 | 水溶液の液性 |
---|---|---|---|
フッ化水素 | 液体 | フッ化水素酸 | 弱酸 |
塩化水素 | 気体 | 塩酸 | 強酸 |
臭化水素 | 気体 | 臭化水素酸 | 強酸 |
ヨウ化水素 | 気体 | ヨウ化水素酸 | 強酸 |
ハロゲン化水素酸はいずれも酸です。基本的には強酸ですが、フッ化水素酸だけは後述の理由から弱酸になります。
酸が強いという事は、ハロゲンと水素が分かれ易いという事ですよね。
ならば、ハロゲンをXと書くとして、
X-が生じ易ければ、酸が強くなるはずです。
原子番号が大きくなると、X-が生じにくくなります。
ですから酸の強さは、原子番号が小さい順で、
となるのが筋です。
が、別な原因によって、HFは電離が妨げられます。
その理由には二つあります。
一つは、HFの場合、分子同志が水素結合しており、実際には図のように六分子で輪を作る構造で存在しています。ですから結合を切ってH+を生じるには、単にH−Fの結合を切るだけでは済まないからです。
もう一つは、HFの結合エネルギーが大きいからです。
(結合エネルギーの強さは、結合距離が短い方が大きいので、HF>HCl>HBr>HIになります)
そんな訳で、HFだけ例外で、強さの順番がひっくり返ります。
これは良く聞かれるので、しっかり覚えて下さいね。