14族(4B族)

SiGeSnPb

炭素族


典型元素ではあるが、ほとんど似ていないという困った人達。(^^)

周期表を縦に見ると、一番上のCは非金属、一番下はPbで金属であるから、途中で金属と非金属の境目をまたいでいる。

境目だけに中間の性質を示す物もあり、SiとGeは半導体として重要である。

SnもPbも金属ではあるが、境目付近に位置するため、非金属の性質の影響が出て、そのため両性元素である。

SiとGeが半導体である理由は、これらが温度を上げるとダイヤモンド型結晶だった共有結合が切れ、その結果自由電子が生じるため、電気伝導性を生じることに起因する。

14族は炭素型なので、通常四価である。しかしSnは通常2価でSn2+となる。しかし4価のSn4+もあるので注意。


10 11 12 13 14 15 16 17 18
He
Li Be Ne
Na Mg Al Si Cl Ar
Ca Sc Ti Cr Mn Fe Co Ni Cu Zn Ga Ge As Se Br Kr
Rb Sr Zr Nb Mo Tc Ru Rh Pd Ag Cd In Sn Sb Te Xe
Cs Ba Hf Ta Re Os Ir Pt Au Hg Tl Pb Bi Po At Rn
Fr Ra


炭素で始まる14族元素は原子番号の増加と共に非金属から金属へとその性質がはっきりと変わって行く。この族の炭素に続くケイ素ゲルマニウムは著名な半導体であり、トランジスターの製造など電子工業で広く使われている。ケイ素は多くの岩石の構成元素の一つであり、地球表層部には酸素についで多量に存在する。スズは金属であるが、ときには非金属性を示し、それらの酸化物は酸にも塩基にも溶ける。

[東京理科大学(一部変更/赤字出題時空欄)]


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